にニューヨーク・メトロポリタン美術館で、10日から同美術館で開催されるファッション展覧会「Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination(天国のボディー:ファッションとカトリックのイマジネーション)」のオープニングパーティーである「メットガラ(MET Gala)」が開催された。
毎年展覧会のテーマに合わせた衣装で大物セレブが一堂に会し、“ファッション界のアカデミー賞”とも評される「メットガラ」。今年は主催者であるアナ・ウィンター(Anna Wintour)米「ヴォーグ(VOGUE)」編集長とともに、これまでの「メットガラ」でも衣装で定評があるリアーナ(Rihanna)、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)、ジョージ・クルーニー(George Clooney)の妻で弁護士のアマル・クルーニー(Amal Clooney)が共同ホストやスポンサーを務めた。
今回はカトリック、そして宗教がテーマということで開催前から物議を醸していたが、来場者のカトリックや宗教に対する考え、そしてテーマの解釈は多種多様だった。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のドレスを着用したモデル、ロージー・ハンティントン・ホワイトリー(Rosie Huntington Whiteley)は「私はカトリック信者よ」ときっぱり宣言してレッドカーペットに現れたのに対し、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)が手掛けた「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のオートクチュール・ドレスとヘッドピースを着用した女優のフランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)は、「私は無神論者」とプレス陣に語った。一方、デザイナーのザック・ポーゼン(Zac Posen)は「僕は何か特定の神様というものを信じてない。でも信じることはとても大切で、時に大きな力となる。何を信じるかはそれぞれの人が時間をかけて見つけるものだと思う」とコメントした。
ラッパーのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)は着用するのに5時間かかったという「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のロングドレスで登場。デザイナーのフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)とローラ・キム(Laura Kim)がドレスの裾を持ってサポートした。
毎年同様、話題に事欠かない「メットガラ」だが、今年もニュースが盛りだくさんだ。昨年は自分のカットしたドレッドヘアをアクセサリーとして持ってきたジェイデン・スミス(Jaden Smith)は、今年はさらに大きなアクセサリーを持ってきていた。「これが今夜の僕のパートナー」とジェイデンが紹介したそのアクセサリーとは、大きな額縁に収められた彼の最新シングル「ICON」のレコードだった。
また、ラッパーの2チェインズ(2 Chainz)は階段の途中で突然ひざまずき、5年間連れ添っているパートナーのケシャ・ワード(Kesha Ward)にプロポーズした。突然のプロポーズに彼女は「イエス」と答え、仲むつまじい様子を見せた。一方交際が報道されたばかりのカップル、起業家イーロン・マスク(Elon Musk)とシンガーのグライムス(Grimes)も連れ立って来場。グライムスはマスクが共同設立者と最高経営責任者を務めるテスラ(TESLA)のロゴにそっくりのチョーカーを着用していた。
共同ホストでもあるアマル・クルーニーは、「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」のドレスで登場。夫のジョージ・クルーニーは取材陣から「子どもは元気?」と聞かれ、彼女の大きなスカートを持ち上げて「子どもたちはスカートの下に隠れてるよ」と冗談を飛ばした。