“懐かしのヘアピン”再び! ロンドンコレで大流行中

ファッション・ウイークでは、ランウエイから発信されるトレンドと共に、会場に集まるファッション業界関係者が何を身に着けているかも重要な取材ポイントだ。特に後者は、そのまま間を空けずに日本の街に広がる可能性が高い。そんな視点でロンドン・ファッション・ウイークを見ていると、来場者たちがこぞって取り入れている“ヘアピン”を使ったヘアアレンジが非常に気になる。日本でも今春夏にヒットしそうなヘアピンアレンジを一足早くチェック!

ヘアピンといってもさまざまな種類があるが、ロンドンで目立っているのは大きく分けて3種類だ。1つ目は、ラインストーンのタイプ。特に、“GIRLS”や“KISS”といったワードをレタリングしたデザインが目をひく。ロンドンガールズに人気のブランド「アシュリー ウィリアムス(ASHLEY WILLIAMS)」がラインストーンのレタリングアクセサリーをシグネチャーとしており、実際アシュリーのショーにはポップな色の髪にレタリングヘアピンを付けた来場者が多数。ポジティブな単語の他、“SORROW(悲しみ)”“ANXIETY(不安)”といったワードを付けている人もいるのが、意外性があってちょっと楽しい。30代以上の人の中には、「1990年代に、こういうラインストーン使い流行ったな」と懐かしく思い出す人もきっといるはずだ。

2つ目はパールビーズのヘアピン。こちらは「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」のシグネチャーだ。三角形の形をした往年の“パッチンクリップ”をパールビーズでかたどったものや、大小のパールビーズを組み合わせたものなどをよく見かける。

3つ目は、マーブル模様のプレキシグラスを使ったタイプ。1つだけ付けるのではなく、2本、3本とサイドに複数付けするのがポイントだ。このタイプに限らず、ラインストーンのヘアピンもパールヘアピンもとにかく複数付けするのが今っぽい取り入れ方。ヘアピンよりも少々大きなバレッタを取り入れている人もいて、これもこれで見逃せない。

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サマンサタバサジャパンリミテッドの創業者の寺田和正社長(53)は、23日に開かれた2019年2月期の決算説明会で自身の進退について説明した。寺田社長は25日付で退任し、後任には藤田雅章専務取締役(65)が昇格する。寺田社長は一旦取締役に異動した後、5月23日開催予定の定時株主総会後に取締役も退任する。

第一線を退くが、ファウンダーという立場で社に残り、同社の悲願である“日本発世界ブランド”としての地位確立と海外進出のために尽力するという。一部で取り沙汰されている業績低迷による辞任という見方を寺田社長は否定する。19年2月期は3期連続の最終赤字だったものの、主要因は法人税等調整額の計上によるもので、本業のもうけを示す営業損益は黒字に転換した。18年3月から採用しているカンパニー事業部制が軌道に乗ったことで「自立自走できる体制が整った」と構造改革の成果を強調した。

寺田社長は、自身の退任は創業者頼みになりがちな企業風土を刷新するためであり、以前から考えていたと話す。「突然の社長交代ではなく、実は今回が3回目のチャレンジ。過去にも会長兼社長になってみたり、COO(最高執行責任者)を立てたりしてみたが、自分が株式の大半を持っていることからも影響力が大きく、“寺田一強体制”からの移行がうまくいかなかった。自立自走できる組織を作っていくと決めたのは十数年前。今の体制を一度壊すことで個々の能力を引き出したい」。

後任の藤田専務取締役は「25年間、寺田(社長)の下でたくさん勉強してきた。世界ブランドという目標をブレずに進め、5月の株主総会後にCOOに就任予定の渡邊貴美氏からグローバルなビジネスについて勉強したい」と抱負を語った。

同社の19年2月期連結決算は、売上高が前期比13.7%減の約277億円、本業の営業損益が約6億6400万円の黒字(前期は約16億円の赤字)だった。店舗数減による人件費削減や広告宣伝販促費削減などが奏功した。

純損益は約13億円の赤字だったが、前期(約37億円の赤字)からは改善した。繰延税金資産の一部取崩しと約18億円の特別損失の計上を行った。具体的には、繰延税金資産の一部取崩しによる法人税等調整額約15億円と、減損損失として2億5700万円を計上した。これによって親会社株主に帰属する当期純利益の当初の予想が3億400万円の黒字だったのに対して実績値が13億円の赤字となった。一方で株主への配当は予定通り行われる。一株当たり10円。

20年2月期は1、ブランド力の強化と各カンパニー事業部の収益性向上、2、構造改革による企業収益性・効率性の向上、3、財務体質の健全化、4、次世代グローバル・リテール・ビジネス・プラットフォームの構築、5、プロフェッショナル・リテーラー集団の増強と育成、6、海外事業の加速化の6つの取り組みを掲げている。連結業績予想は売上高278億円、営業利益7億1100万円、経常利益6億8300万円、純利益3億600万円とする。

アジオカが「バルマン」とライセンス契約 革小物を販売

レザーグッズメーカーのアジオカは、パリコレブランド「バルマン(BALMAIN)」と日本市場における革小物のライセンス契約を結んだ。2017年3月から全国主要百貨店の婦人財布売り場での販売を始める。

ファーストシーズンは、ラウンドファスナー型とフラップ型の長財布をはじめ、二つ折り財布、カードケース、ポーチ、iPhone7ケースなど6シリーズ計19型をそろえる。素材には牛革と羊革を使用。「バルマン」のプレタポルテをほうふつとさせるゴールドのメタル使いやタッセル、ナポレオンジャケットのディテールなどを落とし込んだデザインが特徴だ。価格帯は1万2000~3万5000万円。今後もコレクションのシーズンテーマを反映したアイテムを開発していく。

味岡将平・社長は「最近は特にオリジナルブランドに注力していたが、ライセンス商品を手掛けられるコレクションブランドは常に探していた。『バルマン』は、『ケンゾー』や『アンテプリマ』などアジオカの既存のライセンスブランドとは全く立ち位置が異なるブランド。人とは違うモノを求める方に支持されていて、強い個性がある。ブランドの本来の価値である豪華さや贅沢さを、品を保ちつつ、いかに日本市場に合わせて落とし込むかがカギになる。また、ラグジュアリーなモノづくりを追求するブランドとの仕事は、われわれにとっても学ぶことが多い」と話す。

史上最高値の「ロレックス」! 13人がオークションで争う

スイス・ジュネーブで開かれたオークションで、「ロレックス(ROLEX)」の腕時計が506万6000スイスフラン(約5億7250万円)の値段で落札された。ベトナムの阮(グエン)朝大南国最後の皇帝バオ・ダイの遺品は、13人が8分間にわたり熾烈なオークションを展開。最終的には電話越しで、身元非公開の参加者が落札した。オークションの主催者は、「アイコニックな『ロレックス』の時計でありながら、最初の持ち主は皇帝という貴重な逸品」と話した。

時計は18金イエローゴールドで、黒の文字板にはダイヤモンドが輝いている。ムーンフェイズを備えたパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)搭載と、近年の「ロレックス」にしては珍しい複雑機構搭載時計だ。

時計の世界では昨年、「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」の時計が1100万ドル(約12億4300万円)という破格の値段で落札されたことがある。

経営破綻の米シアーズ 会長が約5600億円で買収へ

2018年10月に経営破綻した米小売り大手シアーズ ホールディングス(SEARS HOLDINGS以下、シアーズ)の入札が1月15日に非公開で行われ、エドワード・S・ランパート(Edward S. Lampert)=シアーズ会長および同会長が率いるヘッジファンドのESLインベストメンツ(ESL INVESTMENTS)がおよそ52億ドル(約5616億円)で落札したと、複数の米メディアが伝えている。買収の成立には米破産裁判所による承認が必要だが、傘下の百貨店シアーズ(SEARS)とディスカウントストアのKマート(KMART)の営業継続に向けて事態が前進した。買収が承認されれば、425店舗の大半の営業継続および約5万人の雇用が守られる見通しだ。

2018年12月、シアーズの最大株主であり最大債権者のランパート会長は44億ドル(約4752億円)での買収を提示したが、債権や破産に関する費用として不十分だと破産裁判所がこれを却下したため、今回は提示額を引き上げたと見られている。入札に先立ち、ランパート会長とESLインベストメンツは、「当社の提示額は、清算などの選択肢と比較してステークホルダーにはるかに多くの価値をもたらすものであり、シアーズや関連会社、そしてコミュニティーにとって最善策であると確信している」と1月初めにコメントした。それに対して清算人は、シアーズを清算して資産を売却したほうが債権団の資金を回収できると主張していた。

126年の歴史があり、かつては米国最大の百貨店であったシアーズは、最盛期の06年には3770店を運営しておよそ530億ドル(約5兆7200億円)の売り上げがあったが、デジタル化が遅れるなど消費者ニーズをつかみきれずに業績が悪化。18年10月に破産を申請した時点での店舗数は700弱で、その後もシアーズとKマートを合わせて約260店を閉鎖した。破産を申請した際、ランパート会長は再建策の一環として最高経営責任者の職を辞したが、会長職にはとどまった。シアーズが10年近く赤字経営であることについて、店舗への投資不足など、同氏の舵取りが各方面から批判されている。